北黒海地方の芸術

A.S.プーシキン国立造形美術館の考古研究ホール

パンティカパイオンの組織的な化学的な発掘は1945年、V.D.ブラヴァツキー教授のイニシアチブにより、A.S.プーシキン国立造形美術館とロシア科学アカデミー考古大学のボスポロス探検隊は発掘調査が始まりました。

1959~1976年の間、探検隊を率いったのはA.S.プーシキン国立造形美術館考古学部門長のI.D.マルチェンコ、そして1977年から現時点までは、美術館の古代芸術・考古部門のV.P.トルスティコフが指導しています。この発掘調査は美術館の所蔵品のユニークなコレクションを形成しただけではなく、ボスポロス王国の首都の建築物と歴史に関する資料を科学界に与えました。古代地理学者・ストラボンが描写したパンティカパイオンのアクロポリスの主な構造は再現することができました。もう一人の歴史家・シシリーのディオドロスによると、アクロポリスにはスパルトキードの所在地があったとされています。ボスポロス王国のアクロポリスに関する情報はこれで限られていますが、だからこそボスポロス探検隊の発掘調査結果が重大であり、ボスポロス王国の首都形成段階が見えてきました。

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